新着情報

2025/12/09
【2/13開催】アイデアを事業化へ導くには? 医療・工学・デザイン・ビジネスが交錯する「第5回 医工ぜ!とりだいStartup シンポジウム」

医療機器開発の“リアル”を1日で体感!「第5回 医工ぜ!とりだいStartup シンポジウム」2/13開催

~プロトタイピングからVC投資、感性工学まで。医工連携のロードマップを描く~

 鳥取大学医学部附属病院(鳥取大学ロボット手術研修・医療機器イノベーションセンター)は、2026年2月13日(金)、医療機器開発の最前線を体感できるイベント「第5回 医工ぜ!とりだいStartup シンポジウム」を開催します。
 今回のテーマは「~挑戦の交点 医療イノベーションの1日~」
 アイデア創出からプロトタイピング、資金調達、そしてユーザー体験(UX)に至るまで、医療機器開発における「事業化へのロードマップ」を一日で俯瞰できるプログラムとなっています。

 医療に関わる方、ものづくりに携わる方、そしてこれから挑戦したい学生の皆さん。  未来の医療を創る「挑戦」の現場で、新しいビジネスと技術革新のヒントを見つけませんか?



本シンポジウムの注目ポイント

1. 開発の「泥臭いリアル」を共有するプロトタイピング戦略

アカデミア、試作企業、海外企業が一堂に会し、「失敗しない医療機器開発」の進め方を本音で議論します。
仕様のズレやコスト感、量産を見据えた設計など、教科書には載っていない現場のノウハウを共有。
「3Dプリンタ×自助具」のセッションでは、ファブラボと作業療法士による、現場発のモノづくり事例も紹介します。


2. スタートアップ×VC「資金調達」の裏側

「研究シーズをどう事業化するか?」という永遠のテーマに、スタートアップとVCが真正面から向き合います。
投資家が見る評価ポイントや、地方発スタートアップが直面するリアルなハードルを、具体的な経験談とともに共有。
「いつ、何を持ってVCに相談すればよいのか」をイメージできる内容です。


3. 「心地よさ」とテクノロジーの融合(ユカイ工学 登壇)

「Qoobo」などのユニークなロボットで知られるユカイ工学が、一日の締めくくりとして登壇します。
医療・ヘルスケア領域において、機能だけでなく「心地よさ」や「感性」をどう実装するか。
デザインとテクノロジーの融合が生み出す新しい価値について、プロダクト開発の視点から紐解きます。


4. 学生から研究者まで「フラットに繋がる」場

医師、看護師、工学研究者、ビジネスのプロ、そして学生まで、多様なバックグラウンドの参加者が一堂に会します。
セッション間のネットワーキングを通じて、将来の共同研究やスタートアップ創出のきっかけとなる「顔の見える関係」を構築できます。



開催概要

名称:第5回 医工ぜ!とりだいStartup シンポジウム ~挑戦の交点 医療イノベーションの1日~

日時:2026年2月13日(金) 9:30〜19:30
※途中参加・退出可能です
(編集部注:開催曜日をご確認ください)

会場:鳥取大学医学部附属病院 第二中央診療棟 2階 会議室2

形式:対面開催(後日、YouTubeにてアーカイブ配信あり)

対象:
・医療機器開発に関心のある医療従事者
・工学・情報・デザイン系の研究者、学生
・モノづくり企業、スタートアップ、VC、行政・支援機関の方 など

参加費:無料
お申し込み:不要

※同日開催 第5回 医工ぜ!とりだいStartup エキスポ



タイムテーブル(予定)

09:40〜 Session 1: 医療機器イノベーションを成功に導くプロトタイピング戦略
11:40〜 Session 2: 鳥取大学の医工連携取り組み紹介
13:00〜 Session 3: 3Dプリンタが拓く自助具の未来
14:35〜 Session 4: ブレイクスルーを生み出す医工連携のあり方(学生×スタートアップ)
16:20〜 Session 5: 医療機器スタートアップセッション(VC×起業家)
18:00〜 Session 6: 心地よさとテクノロジー(ユカイ工学)



プログラム詳細

 ※時間は進行により多少前後する場合がございます。

【Session 1】09:40〜11:15 医療機器イノベーションを成功に導くプロトタイピング戦略

 アカデミア・試作企業・海外企業が登壇し、医療機器プロトタイピングの「失敗しない進め方」を議論します。
 「仕様をどこまで固めるか?」「コストとスピードのバランスは?」「量産を見据えた設計は?」など、開発現場の生の声から実践的ノウハウを学びます。


パネリスト

澤井 健二 氏(医療機器イノベーション企画)
医療機器開発における企画・戦略立案のプロフェッショナル。ニーズ探索から製品コンセプトへの落とし込みまで、豊富な経験を持つ。

大澤 稔也 氏(Rev.1 Engineering, Inc 取締役)
医療機器の開発支援を行うRev.1 Engineering, Incから登壇。海外企業ならではのプロトタイピングの進め方や、グローバル視点での“つまずきどころ”を紹介。

Michael Groosman 氏(Rev.1 Engineering, Inc Director of Sales / オンライン)
米国シリコンバレー・エコシステムにて、数多くの医療機器開発・設計支援を手掛けるエンジニアリング企業のビジネスサイドを担う。スピード感ある開発手法とグローバルな視点を提供する。

田中 宙 氏(有限会社安久工機 代表取締役)
東京都大田区の「下町ロケット」的なモノづくり企業として知られる。人工心臓をはじめとする高度医療機器の試作開発に携わり、研究者のアイデアを形にする高い技術力に定評がある。

才木 直史(鳥取大学医学部附属病院 助教)
医工連携コーディネーターとして、病院内外のプロジェクトを多数支援。アカデミア側の“あるある”や、うまくいくプロジェクト設計の視点を共有する。


モデレーター

松田 理沙(鳥取大学医学部附属病院 助教)
医療現場とエンジニアリングの橋渡し役として、多様な医工連携プロジェクトに関わる。臨床側の視点から、議論をわかりやすく整理しながら進行します。



【Session 2】11:40〜12:35 鳥取大学の医工連携取り組み紹介

 診療支援技術部×工学部×センターが結集。鳥取大学が築く医工連携エコシステムの全貌と、具体的な相談・共同研究につなげるための「窓口」と「強み」を紹介します。


鳥取大学医学部附属病院 鳥取大学ロボット手術研修・医療機器イノベーションセンター
鳥取大学における医療機器イノベーションの拠点。センター設立の背景や今後の展望を含めてご紹介します。

鳥取大学医学部附属病院 診療支援技術部
日々、病院内の医療機器の導入・運用・保守を担う医療スタッフの立場から、「医療現場のリアル」を共有します。

鳥取大学工学部(松永 忠雄 氏 / 録画出演)
工学部の立場から、工学系研究とのつながり方や、2026年度に設立される医工情報学コースについてご紹介します。



【Session 3】13:00〜14:20 3Dプリンタが拓く自助具の未来

 作業療法士とファブラボ(メイカースペース)が語る、3Dプリンタ活用事例のセッションです。
 「既製品では届かないニーズ」にどう応えるか、現場の課題から生まれたリアルな実例と可能性を探ります。


パネリスト

林 園子 氏(品川ファブラボ ディレクター)
デジタルファブリケーションを活用し、市民によるモノづくりを支援。「つくること」を通じて社会課題解決やQOL向上に取り組む実践者。

射塲 靖弘 氏(鳥取大学医学部附属病院 作業療法士)
リハビリテーションの現場最前線で患者に寄り添う作業療法士。個々の患者に合わせた自助具の必要性と、3Dプリンタ活用の可能性を臨床視点で語ります。


モデレーター

今出 和史 氏(百エデュケーション 代表)
教育・人材育成の観点から、3Dプリンタやデジタルモノづくりを活かした学びづくりに取り組む。現場とモノづくりをつなぐ視点でディスカッションをリードします。



【Session 4】14:35〜16:00 ブレイクスルーを生み出す医工連携のあり方

〜未来の医療を変える最短ルートは、君の「行動力」にある~

 医学生・大学院生×スタートアップ経営者による本音トークセッション。
 学生が医療機器分野に関わる入口やキャリアパス、産学連携プロジェクトへの参画について、等身大の言葉で語ります。


パネリスト

夏井 淳一 氏(バーズ・ビュー株式会社 代表取締役)
VR/AR技術等を活用した医療支援ソリューション開発などを手掛ける起業家。アカデミア発シーズの事業化や学生との連携にも積極的。

木村 珠都 氏(鳥取大学 大学院持続性社会創生科学研究科)
工学部の大学院生として、医療・社会課題に関わる取り組みにも参画。学生の立場から、挑戦のきっかけや継続の工夫を共有します。

望月 栞里 氏(鳥取大学 医学部医学科)
医学部の学部生。志している医療だけでなく、イノベーションやスタートアップに関わる可能性について、リアルな思いを語ります。


モデレーター

鏡山 虹介(鳥取大学 革新的未来医療創造コース)
医療とイノベーションを結びつける教育プログラムに関わりながら、自身も挑戦を続ける立場から、学生目線と実務目線を行き来しながらディスカッションを進行します。



【Session 5】16:20〜17:45 医療機器スタートアップセッション

 投資家の本音が聞ける貴重な機会。VC(ベンチャーキャピタル)と医療機器スタートアップが、資金調達の裏側や評価ポイント、地方発ベンチャーの課題と強みを包み隠さず語ります。


パネリスト

具島 三佳 氏(QBキャピタル合同会社 シニアアソシエイト)
大学発ベンチャーやディープテック領域への投資を行うキャピタリスト。九州・中国地方を中心に、研究開発型スタートアップの支援に尽力している。

医療機器スタートアップ登壇者(調整中)
医療機器分野で実際に起業し、資金調達・事業化に取り組む起業家として登壇予定です。決定次第、別途ご案内します。


モデレーター

林 敬人(鳥取大学 鳥取ネクストイノベーションイニシアティブ)
大学発スタートアップ支援やイノベーション推進に携わる立場から、研究・大学とVC・スタートアップの間をつなぐ視点で議論を整理します。



【Session 6】18:00〜19:25 心地よさとテクノロジー ~ユカイ工学のプロダクト開発と医療へのヒント~(仮)

 「Qoobo」などのロボットで知られるユカイ工学が登壇。
 プロダクト開発におけるユーザー観察や、「心地よさ・感性」を医療・ヘルスケア領域にどう実装するか、そのヒントを探ります。


講師

ユカイ工学 株式会社
人とロボット、テクノロジーとの新しい関係性を探るプロダクトを数多く世に送り出してきたチーム。代表的なプロダクトの裏側にある考え方や、医療・ヘルスケア領域への応用の可能性についてお話しいただきます。



ご参加について

 参加費無料・申込不要ですので、ぜひお気軽にお越しください。途中からの参加も歓迎です。



お問い合わせ

鳥取大学医学部附属病院 鳥取大学ロボット手術研修・医療機器イノベーションセンター
(担当:才木)

[ お問い合わせフォームはこちら ]



共催

鳥取大学医学部附属病院 鳥取大学ロボット手術研修・医療機器イノベーションセンター
同院 診療支援技術部
鳥取県 産業未来創造課